河津五郎太夫 【かわづ ごろうだゆう】

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江戸成立期からの名主である◆草創【くさわけ】名主。
慶長年間(一五九六―一六一五)の頃、田町一丁目(現・多町二丁目)にできた青物市を開いたとされる。
その市は、明暦の大火(一六五七)後に大きく発展して江戸幕府御用市場となって繁栄した。
町のにぎわいとともに町名も「多町」へと変わり、その神田青物市場は、一九二八年(昭和三)に秋葉原へ移転するまで、約二七〇年間も続いた。